概要今回の記事は、軽貨物運送事業における求人や請負などの「案件」に関する発信でございます。以下のように思われている方がいらっしゃるかと存じますが、軽貨物配送は実は色んな仕事の種類があって、報酬体系も様々であるということを記載していきます。軽貨物って宅配しかないやろ?軽貨物って報酬体系ってどうなってるん?特に、今ちょうど案件を探しておられたりする方や、軽貨物運送を始める予定の方には有益なコンテンツとなっておりますので、最後までお読み頂けますと幸いでございます。軽貨物配送の案件の種類主に、軽貨物運送でよく見かける荷主や請負元を以下の表にまとめてみました。大分類中分類小分類単価・報酬体系定期的な案件宅配荷主Amazon楽天イオンライフコース/固定個数/コース/固定時給/件数/固定時給/件数/固定大手配送業者ヤマト運輸佐川急便日本郵便日本通運個数/コース個数/コース個数/コース個数/コース企業配大手配送業者日本通運ヤマト運輸佐川急便日本郵便個数/コース個数/コース個数/コース個数/コース荷主(ルート配送)薬局など距離/時給/固定チャーター便(企業専属便)距離/時給/固定不定期な案件スポット便距離/時給/固定チャーター便(企業専属便)距離/時給/固定それでは、上記表の各項目に関して補足させて頂きます。「大分類」の「不定期な案件」というのは、軽貨物では無いですが、例を出すと「引っ越し」のような単発的な配送案件です。好きなタイミングで請け負うことができるのですが、非連続的な案件です。イメージしやすいのは以下のような案件になります。PickGoハコベルカーゴAmazonFlexウーバーイーツや出前館「中分類」の「スポット便」・「チャーター便」とは、荷主などの顧客の都合に合わせて「特別」に配送することです。基本的に運送事業は多種多様な荷主からの貨物をお預かりし、一気に配送することで効率を上げ、儲けを出します。しかし、「スポット便」や「チャーター便」は顧客のスケジュールや都合をとにかく優先させた配送で、高単価な案件が多いです。「中分類」の「スポット便」・「チャーター便」の大きな違いは、特定の荷主専属の車両として貨物を配送するかどうかです。スポット便は、「◯月◯日◯時に、普段よりも単価を出すから届けて欲しい」といった案件内容で、他の荷物との混載が許されます。一方、チャーター便は、基本的に特定の荷主の専属車両として稼働するという意味です。そのため、「◯月◯日◯時〜◯時は、◇社の荷物以外を載せない」という案件内容になり、報酬も高額になります。ちなみに、上記表で業務のキツさ順に並べると以下になります。宅配 >> 企業配 > スポット便 > チャーター便上記表で稼げる順に並べると以下になります。宅配 > チャーター便 > 企業配 > スポット便※一回の単価はスポット便は良いが、安定性の面で企業配の方が稼げる最後に「小分類」ですが、「小分類」は請負元並びに商流の分類となっており、請負構造の説明が必要になるため、以下の別コラムにて説明させて頂きます。コラム:物流の請負構造そもそもですが、物流(運送事業)は以下のような請負構造で成り立っております。赤い文字の契約に関する補足ですが、契約した請負元の案件の完遂を行うことが基本的な業務となります。配送会社であるヤマト運輸やその二次請負などと契約をした場合、配送会社からの案件の完遂を前提とするため、多種多様な荷主からの配送や配送の案件を行います。一方で、荷主である楽天と契約をした場合は、楽天の荷物しか基本的に運ぶことはないです。赤い文字の報酬に関する補足ですが、確かに商流が上位なほど報酬は高額になりますが、当然デメリットも多いです。一つ目のデメリットとしては、そもそも荷主との直接契約は難易度が高いです。個人事業主が荷主と直接契約する難易度は、社会的信用性や荷主側の物流管理の都合で非常に高いです。上記荷主との直接契約を実現したサービスは、現時点だと「AmazonFlex」になりますね。「PickGo」や「ハコベルカーゴ」は荷主との直接契約に近いプラットフォームサービスですが、プラットフォーム側が一次請負の物流会社の役割を担っているため、正確には役割や価値、機能が異なります。(そもそも運送業界だと、4~5次請負といったくらいまで商流の位置になることもありますので、「PickGo」や「ハコベルカーゴ」は請負構造を大きく変えるサービスとしては非常に凄いサービスです。)2つ目のデメリットとしては、商流が上がれば上がるほど、基本的にはフォローやサポートが少なくなります。単価が高いということは、即戦力を前提とします。自社で教育ができない・物流ができないからこそ下請けや他業者に外注するわけであり、個人事業主である軽貨物運送ドライバーは、所属する請負元のサポートなどの恩恵は受けられません。(例えば、恩恵やサポートについては、急な用事が入った時に代わりに人員を入れてもらえるかや、荷物が自分一人だと配送しきれない場合にフォローを出してくれるかどうかなどです。)尚、上記の2つ目のデメリットの詳細に関しては、以下の別記事にてご紹介をさせて頂きますので、興味がある方は閲覧下さいませ。【軽貨物】絶対に誤ってはいけない!請負元の選び方軽貨物配送の報酬(単価)体系「軽貨物配送の案件の種類」にて掲載した、以下表「単価・報酬体系」の列に関して詳細を説明させて頂きます。大分類中分類小分類単価・報酬体系定期的な案件宅配荷主Amazon楽天イオンライフコース/固定個数/コース/固定時給/件数/固定時給/件数/固定大手配送業者ヤマト運輸佐川急便日本郵便日本通運個数/コース個数/コース個数/コース個数/コース企業配大手配送業者日本通運ヤマト運輸佐川急便日本郵便個数/コース個数/コース個数/コース個数/コース荷主(ルート配送)薬局など距離/時給/固定チャーター便(企業専属便)距離/時給/固定不定期な案件スポット便距離/時給/固定チャーター便(企業専属便)距離/時給/固定以下の表に「主な報酬(単価)体系」としてまとめてみました。軽貨物運送で取り扱われる単価は、以下さえ知っていれば話に困ることはないかと存じます。主な報酬(単価)体系詳細コース特定のエリア内を配送すると報酬が支払われる。例:○県○区→◇区:報酬10,000円個数配送完了した貨物1個あたりに報酬が支払われる。件数配送完了した1顧客あたりの数に対し報酬が支払われる。※個数は関係なく、訪問した顧客の数で報酬が決定時給稼働1時間あたりに対して報酬が支払われる。距離走行距離に対して報酬が支払われる。重量配送する貨物の重量によって報酬が支払われる。車両拘束拘束した時間と車両数に応じて報酬が支払われる。※チャーター便・企業配に多い料金体系その他荷主や請負元と取り決めあった報酬が支払われる。宅配は圧倒的に個数単価で報酬を支払われる運送企業様が多いですね。企業配は様々な気がします。コース単価、時給単価に加えて、残業は件数・個数単価で支払うといった企業も多い気がします。また、軽貨物運送の中で最も体力的に楽な案件が多いルート配送は、いわゆる時給や車両単価に属します。具体的な案件事例の説明やその選び方に関しましては、以下の記事で説明をさせて頂きますので、興味がある方は閲覧下さい。【軽貨物】配送案件で確認すべきポイント4つ!具体事例で徹底解説!さいごに今回の記事はいかがでしたでしょうか?もしかしたら理解が難しかったり不明点がある内容だったかもしれませんので、弊社までお問い合わせを頂ければいつでもお悩み相談に乗らせて頂きます。本記事が配送ドライバーの皆様にとってのお楽しみとなり、お役に立たてたのであれば幸いでございます。皆様と一緒に軽貨物運送業界を盛り上げて、ドライバーに就業される方の幸福度を上げていきたく存じますので、応援を何卒宜しくお願い申し上げます。今回は以上となります。閲覧頂きありがとうございました。(PR)配達員向けコミュニティアプリ「ドラトーク」ドラトークとは、全国の軽貨物配送に従事するドライバーが、匿名かつ無料で利用できるSNSサービスです。アプリ内では、配送先の建物・納品情報や、全国のトイレ・駐禁スポット、配送アドバイスなどがリアルタイムに共有されています。軽貨物ドライバーのためのSNS「ドラトーク」の無料ダウンロードはこちらから↓ドラトーク公式サイトこの記事で解決できなかった疑問はドラトークで解決しよう画像のように、ドラトーク内のタイムラインに質問を投稿すると、経験豊富なドライバーがいつでも親切にアドバイスしてくれます。配送案件の種類と報酬体系について質問がある方はぜひドラトークを活用してみてください。また、質問を投稿する際は最初に目的を書くことをお勧めします。「〇〇について教えて欲しいです」「〇〇を買おうか悩んでいます」など、質問内容が明確だと多くのユーザーからの反応が期待できます。