目次概要今回の記事は、軽貨物運送ドライバーの売上や経費等、「会計」事情に関する発信でございます。(↓は、本記事の前編で利用した開業にあたり掛かる費用例で、開業費合計は50〜60万円前後となっております。)項目名勘定科目費用備考車両車両運搬具¥275,000今回の事例だと20〜35万円前後が相場駐車場地代家賃¥140,000敷金・礼金、2ヶ月分駐車料込み事務用品・その他備品等消耗品費¥20,000梱包資材、文房具、台車、その他グッズなど任意保険保険料¥150,000最低等級かつ年額での費用貨物保険保険料¥50,000最低賠償かつ年額での費用黒ナンバー取得費用支払手数料¥1,500軽貨物運送事業用ナンバープレートの取得費本記事は、以下の記事の続編となっております。【軽貨物】開業時に掛かる費用を徹底解説!確定申告でもそのまま利用可能!(前編)まだ上記の記事をお読みでない方は、前回の記事をお読み頂いてから、本記事をお読み頂くことを推奨させて頂きます。それでは、本記事を綴って参りますので、お楽しみ下さいませ。各経費詳細④:任意保険全ての車両に対して必須で掛けられる自賠責保険とは別に、自動車に掛ける保険(任意保険や損害保険と呼称されます。)の費用です。概ね軽貨物運送ドライバーに必須の以下の保険内容にて、任意保険を掛けており、冒頭画像の任意保険費用は年額15万円程度となります。対人賠償責任保険:無制限対物賠償責任保険:無制限人身傷害保険:3,000万円※軽貨物運送事業用任意保険は最低等級から開始のため、割引を考慮しないなお、自動車保険の詳細については別記事にて記載しますので、ご期待下さいませ。確定申告する際、勘定科目は「保険料(車両費でも可)」で経費処理されるのがいいかと存じます。任意保険は年間◯円という形で一括請求になりますが、基本月毎の分割払いにも対応しております。分割で経費処理をしても問題ございませんが、年度を跨いで処理する場合はやや面倒なため、一括の金額で経費処理することを推奨します。任意保険代は主に以下の要因で大きく変動します。なお、保険内容は概ねどの業者も似たような設定をすることが多いため、年額15万円程度(分割払いの場合は月々12,000円〜15,000円)あたりに収まる個人事業主ドライバーが大半です。等級事故歴・任意保険利用歴1. 等級等級とは、保険料の割増引率を定めるための区分のことです。自動車任意保険は、基本的には事故や保険の利用歴が無く、保険を掛けている年数が長くなればなるほど保険料が下がります。つまり、優良な運転手であればあるほど保険料が下がる仕組みがあるのですが、そのランク付けだと認識頂きたく存じます。ちなみに、初めて任意保険を掛ける場合は6等級からスタートとなり、月額13,000円程度となります。最大の割引を受けられる20等級だと、月額保険料は6等級の半額以下になります。2.事故歴・任意保険利用歴上記で説明差し上げました「等級」以外にも、「事故有係数」という事故のリスクを数値化したもので保険の割増率が決まったり、任意保険の利用歴でも保険料が変化します。保険者AとBが同じ6等級スタートだとしても、過去に事故歴がある場合は「事故有係数」という保険料を割増するものを掛けられ、事故歴のある者の方が保険料が高くなる仕組みになっております。一方で、事故の内容によっては以下のようなケースもあり、一概に事故を起こしてしまったからといって保険料や等級に影響があるとは限りません。保険金額は上がるが等級は下がらない事故保険会社が事故としては捉えない事故(保険料が上がらない事故)なお、保険と等級の仕組み、等級と割引率の関係などに関しましては、以下の2記事がわかりやすいため、気になる方はご確認を頂けますと幸いでございます。知っておきたい!自動車保険の「等級」について価格.com - 等級とは?各経費詳細⑤:貨物保険(運送賠償責任保険)基本的に、運送事業者は大切な荷物に対し何かしらの不慮の損害が起こった際に弁償・補填をするために保険を掛けます。その保険を「運送業者貨物賠償責任保険(通称:貨物保険)」と呼称します。貨物保険は個人事業主の軽貨物運送ドライバーは加入必須というわけではないです。しかし、加入していないと配送の請負が難しいという傾向が昨今強くはなってきているため、開業に必要な費用として記載をさせて頂きます。確定申告する際、貨物保険の勘定科目は「保険料(車両費でも可」で経費処理されるのがいいかと存じます。自動車任意保険と同様で分割で経費処理をしても問題ございません。ただ、年度を跨いで処理する場合はやや面倒なため、一括の金額で経費処理することを推奨します。貨物保険は基本的には、以下で要因で保険料金が変動します。尚、保険料は年間50,000円(月々で分割支払いすると2,000円〜5,000円)に程度に収まる個人事業主ドライバーが大半のようです。どういう約款(保険を適用させるために加入するオプションのようなもの)を設けるか事故をした際の賠償金額(300万円〜500万円が主流)をいくらに設定するか※上記の賠償金額は、概ね300万円程度に設定される方が多いです。尚、上記以外の要因として、貨物保険を適用させる車両台数によっても変動します。ただ、個人事業主の方は基本1車両だけの加盟がほとんどかと存じますので、詳細は省かせて頂きます。ちなみに、どこかの請負元に所属して軽貨物運送事業を行われる場合は、貨物保険の費用が不要になる場合がございます。貨物保険は請負元が加入し、かつその請負元の保険を適用させることができる場合、個人事業主が加盟する必要はなく、恩恵をそのまま受けることができます。もしこれから軽貨物ドライバーになられる場合は、所属予定の配送企業に貨物保険に入る必要性などを質問するようにして下さい。(ちなみに、軽貨物マッチングアプリのPickGoは、貨物保険はPickGo側で加盟しているためドライバーは加入が不要だそうです。)上記以上の詳細についてもっとお知りになりたい方は、別記事にて記載いたしますので、しばしお待ちを頂けますと幸いでございます。各経費詳細⑥:事業用ナンバーの取得費用開業時に「軽貨物運送事業用ナンバープレート(通称:黒ナンバー)」を取得する必要がございます。その黒ナンバーの取得費用に関しては、1,500円程度の費用が掛かります。確定申告する際、勘定科目は「支払手数料」で経費処理されるのがいいかと存じます。尚、黒ナンバーは陸運局で手続きを行い、軽自動車協会にて発行して頂く流れとなります。さいごに今回の記事はいかがでしたか?本記事をお読みになって、軽貨物運送ドライバーにかかる経費を認識し、無駄な費用や手間を削減できたというお声を聞けることを楽しみにしております。本記事が配送ドライバーの皆様にとってのお楽しみとなり、お役に立たてたのであれば幸いでございます。皆様と一緒に軽貨物運送業界を盛り上げて、ドライバーに就業される方の幸福度を上げていきたく存じますので、応援を何卒宜しくお願い申し上げます。今回は以上となります。閲覧頂きありがとうございました。(PR)配達員向けコミュニティアプリ「ドラトーク」ドラトークとは、全国の軽貨物配送に従事するドライバーが、匿名かつ無料で利用できるSNSサービスです。アプリ内では、配送先の建物・納品情報や、全国のトイレ・駐禁スポット、配送アドバイスなどがリアルタイムに共有されています。軽貨物ドライバーのためのSNS「ドラトーク」の無料ダウンロードはこちらから↓ドラトーク公式サイトこの記事で解決できなかった疑問はドラトークで解決しよう画像のように、ドラトーク内のタイムラインに質問を投稿すると、経験豊富なドライバーがいつでも親切にアドバイスしてくれます。軽貨物ドライバーの開業時に掛かる費用等で質問がある方はぜひドラトークを活用してみてください。また、質問を投稿する際は最初に目的を書くことをお勧めします。「〇〇について教えて欲しいです」「〇〇を買おうか悩んでいます」など、質問内容が明確だと多くのユーザーからの反応が期待できます。