近年増え続ける女性のトラックドライバー。しかし、経験のない方やトラックドライバーとして働いている人が身近にいない方にとっては、馴染みのないお仕事のように感じるかもしれません。トラックドライバーというお仕事に興味を持っている方の中には、「経験がないと難しそう」「私でもできるのかな……」「きつそうだし続かなかったら嫌だな」と思っている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、女性がトラックドライバーとして活躍するメリットや向いている方などについて、紹介していきます。トラックドライバーを目指したい方、転職を検討している女性の参考になりましたら幸いです。女性がトラックドライバーとして活躍するメリット結論から言いますと、女性がトラックドライバーになるメリットは下記の通りです。報酬が高い未経験・ブランクありでもチャレンジしやすいライフスタイルに合わせた柔軟な働き方ができるキャリアアップしやすい職場の人間関係に振り回されない 次に、上記のメリットについてさらに細かく解説していきます。報酬が高い特に、大型車両を運転するトラックドライバーは荷物が多くなる分、拘束時間も長くなりやすいです。車両のサイズが大きくなるほど、運転する距離が長いほど、月収は大きくなります。女性に多い事務職や接客業などの職種よりも高収入に期待できるので、大型トラックの免許を取得していて、かつ長距離運転できるほど体力に自信のある方はチャレンジしてみても良いでしょう。未経験・ブランクありでもチャレンジしやすい トラック運送業界は、接客業や製造業、事務職、専業主婦など、多様な背景を持つ女性たちが活躍する場となっています。そして、トラックドライバーにとって最も重要な資格は「運転免許」です。現在、配送業は人手不足であり、免許を持っている方でしたら未経験でも採用する企業も少なくありません。さらに、前職の経験を生かしてキャリアアップを図ることも可能です。接客業で得たスキルによってお客さんの評価を上げたり、事務職時代の経験を活かして運行管理者などのポジションを目指したりすることができます。結婚や妊娠・出産、介護などでブランクができた方でも、ぜひチャレンジしてみましょう。ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方ができる 「トラックドライバー」と聞くと、「長時間働かなければならないのかな?」「不定期な勤務スケジュールできつそう」「夜も稼働しなければならないのかな?」と思われる方もいるのではないでしょうか?特に、女性トラックドライバーの中には、家事や育児、介護などで追われていて、好きなタイミングで働きたいと思う方は多いかと思います。しかし、トラックドライバーを募集している企業の中には、短時間勤務を希望するスタッフを採用したり、シフト制にしたりしているところもあります。相性の良い企業を見つけるためにも、ご自身に合った求人募集を頑張って見つけていきましょう。キャリアアップしやすい まずは普通自動車免許から始めて実績を積みながら、重い車両の運転や危険物取り扱いなど、さまざまな資格を取りながらキャリアの幅を広げることができます。近年、トラックドライバーは人手不足で転職がしやすく、女性ドライバーも積極的に採用されています。体力や技術はもちろん必要ですが、やりがいのある職業であり、チャレンジする価値があるでしょう。職場の人間関係に振り回されない トラックドライバーは、基本的に単独での作業が多く、人間関係によるストレスが少ない職業です。職場での複雑な人間関係に振り回されることがほとんどなくなり、自分のトラックで独立した空間を持てるので、気楽に仕事が進められます。また、荷物を下ろす作業も1人で行うことがほとんどです。そのため、他人の目を気にせず、女性特有の人間関係の問題からも解放されます。ドラマ『トラックガール』のモデルにもなった、女性トラック運転手ユーチューバーである「トラックめいめい」氏も、「他人と関わらないで済む仕事がいい」という理由でトラックドライバーになっています。過去、女性同士との人間関係で苦労した経験がある方にとっては、トラックドライバーは新たな職業の選択肢として魅力的かもしれません。トラックドライバーが向いている女性の特徴:当てはまっている方は活躍できるかも? トラックドライバーとして活躍できる女性の特徴として、下記の方が挙げられます。運転が好き体力がある体調管理・自己管理能力が得意男性とのコミュニケーションが得意コツコツ努力できる人 ここでは、上記に当てはまる方がなぜトラックドライバーとして活躍できるのかについて紹介します。運転が好き 長距離運転を好む方は、トラック運転手としての適性があります。多くの方が単調な運転に飽きやすいと感じる中、長時間の運転を苦にせず、孤独を楽しむことができる方は、この職業で活躍できると言えるでしょう。体力がある 体を動かすことが好きで、体力に自信がある方でしたら、トラックドライバーは非常にオススメできます。長距離運転には体力と集中力が求められますし、荷物の積み降ろしや配送でも、スピーディーな動きが必要です。このように座りがちな仕事に見えても、意外に体力を使うのです。体調管理・自己管理能力が得意 トラック運転手は、長時間の運転や夜間での作業が求められる過酷な職業です。荷物の積み降ろしや配送作業による疲労が体調不良を引き起こすこともあり、そのためには自己管理能力が不可欠です。また、安全運転のためには飲酒に関する厳格な規則があるため、お酒を飲む時間や量などもしっかりとコントロールしなければなりません。自分の体質や体調としっかり相談しながら管理し、節度を持って行動できる方には、トラック運転手としての適性があると言えるでしょう。男性とのコミュニケーションが得意トラックドライバーの世界は男性が多く、語気が強い方や威圧感を持つ方も少なくありません。そのような環境の中で、男性と円滑にコミュニケーションが取れる女性は特に重宝されます。配送先での多様な人々との円滑なやり取りや、突発的なトラブルへの対応能力が求められるため、自己表現がしっかりとできることがこの職業においては非常に重要です。コツコツ努力できる人 トラックドライバーの報酬は仕事量に比例するので、稼働時間が少ないとどうしても報酬も少なくなってしまいます。また、資格を取得すればキャリアアップも見込めますが、資格を取るためには、そのための時間やお金を割かなければいけません。そのため、コツコツと努力ができて稼ぎたい方に向いています。女性がトラックドライバーとして活躍するのに必要な資格トラック運転手として運送業界で働くには、運転免許が必須です。もちろん普通免許でもデビューできますが、仕事の幅を広げてキャリアアップしたい方は、下記のような免許を取ることも検討してみましょう。準中型自動車免許18歳以上で取得可能。車両総重量が3.5t以上7.5t未満、最大積載量が2t以上4.5t未満の車両を運転できます。 中型自動車免許20歳以上で普通免許取得後2年以上経過している方が対象。車両総重量が7.5t以上11t未満、最大積載量が4.5t以上6.5t未満の車両を運転できます。 大型自動車免許21歳以上で普通免許取得後3年以上経過している人が対象。車両総重量が11t以上の車両を運転できます。2017年3月12日以降に普通免許を取得した方は、車両総重量3.5t未満、最大積載量2t未満の車両のみ運転可能です。また、運送業界への転職を考えている場合は、準中型免許以上を取得することをオススメします。女性がトラックドライバーとして活躍する難しさ ここまで、女性がトラックドライバーとして活躍するメリットや向いている方の特徴についてまとめてきました。しかし、トラックドライバーという職業は大変なものです。下記のような大変さ・難しさについても頭に入れ、トラックドライバーになるかどうかを決めることをオススメします。体力がないと続けにくい トラックドライバーの仕事はただ運転するだけでなく、荷物の上げ下ろしもあります。運送業界の需要は増加傾向にあり、多くの場所へたくさんの荷物を配送しなくてはなりません。体力が必要になることが多くなるため、「運転は得意だけど力仕事には自信がない」という方は、軽い荷物を扱うドライバーになったり稼働時間を調整したりすることをオススメします。急な休みを取りにくい効率的に荷物を運び、運転することが求められるので、家族内の急なトラブルに対応するのがどうしても難しくなります。特に、人手不足が続く配送業界では、急な休暇が取りづらいことです。急にシフトに入れなくなる可能性のある方は、請け負う仕事の量をコントロールして余裕のあるスケジュールになるようにしましょう。女性トラックドライバーの実情 2020年におけるトラックドライバー業界の女性比率は2.3%で、全産業の女性就業率44.5%と比較すると約1/20となり、女性の参加が少ないことが明らかです。しかし、近年では「トラックめいめい」氏をはじめとする女性ドライバーのYouTubeチャンネルが増えており、運送業界における女性の存在感は徐々に高まっています。また国土交通省は、物流業界における女性の活躍を支援するために「トラガール促進プロジェクト」を立ち上げました。トラガール促進プロジェクトの公式サイトでは、トラック運送業界で働く女性のインタビューや、トラガールを目指す人々を後押しする情報発信を行い、女性のトラックドライバーを採用したい企業に対しても参考となる情報を提供しています。国土交通省による女性トラックドライバーの支援『トラガール促進プロジェクト』『トラガール促進プロジェクト』は、国土交通省が進める女性トラックドライバーの支援策です。このプロジェクトは、運送業界における女性の活躍を促進し、業界全体のイメージ改革を目指しています。詳しい内容は公式サイトよりご覧ください。 まとめ男性のイメージが強いトラックドライバー。近年では人手不足やトラガール推進プロジェクトなどによって、女性のトラックドライバーの活躍も増えています。実際に全日本トラック協会の統計では、令和元年を境におよそ2万人から3万人へ増えていると報告されています。近年では共働き世代も増えており、結婚後も働き続けられるよう環境を整えている企業も少なくありません。とはいえ、結婚や出産などのタイミングで、ライフスタイルが変わって今までの働き方ができなくなる方もいるのではないでしょうか。「仕事と育児を両立したい」「ブランクがあるけど仕事を始めたい」と考えている方は、まずトラックドライバーを選択肢に入れてみることをオススメします!ドラトークメディアでは、これからも女性トラックドライバーに向けた情報を発信していきます。トラックドライバーを始めたい方も、今続けている方も、ぜひご覧ください!(PR)配達員向けコミュニティアプリ「ドラトーク トラック」ドラトークトラックとは、全国の一般配送に従事するドライバーが、匿名かつ無料で利用できるSNSサービスです。アプリ内では、仕事のアドバイスや待機場所の位置などドライバーにとって役に立つ情報がリアルタイムに共有されています。トラックドライバーのためのSNS「ドラトークトラック」の無料ダウンロードはこちらから↓この記事で解決できなかった疑問はドラトークで解決しよう画像のように、ドラトークトラック内のタイムラインに質問を投稿すると、経験豊富なドライバーがいつでも親切にアドバイスしてくれます。トラックドライバーとしての仕事に関して質問がある方はぜひドラトークトラックを活用してみてください。また、質問を投稿する際は最初に目的を書くことをお勧めします。「〇〇について教えて欲しいです」「〇〇を買おうか悩んでいます」など、質問内容が明確だと多くのユーザーからの反応が期待できます。