概要今回の記事は、軽貨物運送事業における求人や請負などの「案件」に関する発信でございます。軽貨物運送ドライバーの中でも、以下に当てはまる方向けの内容となっております。軽貨物運送ドライバーをこれから始められる予定であるAmazonFlexやPickGo、ウーバーイーツといったギグワーク的な働き方をしたくないヤマト運輸や佐川急便といった配送業者の下請けとして軽貨物運送に従事する予定である上記のような方に対し、私は「請負元の選定を誤ると、すぐに軽貨物運送の仕事がキツくて辞めることになる」ということを声を大にして主張します。どこか請負元に所属する時点でかなり覚悟がある方だと見受けられますので、「絶対に後悔しない請負元」の選び方を僭越ながらお伝えをできればと存じます。今ちょうど案件を探しておられたりする方や、軽貨物運送を始める予定の方には有益なコンテンツとなっておりますので、最後までお読み頂けますと幸いでございます。請負元の選び方請負元の選び方に関して、結論を申し上げます。冒頭で説明した通り、以下に当てはまる方は、大手配送会社(ヤマト運輸や佐川急便)の直請負ではなく、必ず「大手配送会社の一次請負以下」に属する大手配送会社の協力会社(下請け)に所属すべきです。軽貨物運送ドライバーの中でも、以下に当てはまる方向けの内容となっております。軽貨物運送ドライバーをこれから始められる予定であるAmazonFlexやPickGo、ウーバーイーツといったギグワーク的な働き方をしたくないヤマト運輸や佐川急便といった配送業者の下請けとして軽貨物運送に従事する予定である理由に関しては、以下の各見出しにて後述していきます。※「大手配送会社(ヤマト運輸や佐川急便)の一次請負」とは、大手配送会社は基本的に下請けに実際の配送を依頼しており、その下請けの中で大手配送会社から直接大手配送会社から案件を請け負っている企業が一次請負となります。※そもそもの請負案件の種類や請負の構造に関して不明瞭な方は、以下の記事をお読み頂けると理解が深まるかと存じます。【軽貨物】初心者必見!配送案件の種類と報酬体系協力会社に所属すべき理由協力会社に所属すべき理由は、サポートが手厚いからです。特に宅配で一旗上げようとされている方、先に言っておきますがいきなり月50万円稼げるといった煽り文句に流されてはいけません。最短でも軽貨物に向いている方だったとしても半年くらいは稼げるようになるまで期間が必要となります。報酬の高さよりも圧倒的にサポートの手厚さを優先すべきです。以下の記事の「コラム:物流の請負構造」という見出しでも記載しておりますが、基本的に請負の構造上、荷主に近ければ近いほど配送ドライバーの報酬が高額になります。【軽貨物】初心者必見!配送案件の種類と報酬体系一方で、その分荷主からするとプロに直接発注をしているため、請け負った案件は未経験であろうが必ず完遂する必要があります。経験の浅いドライバーだと仕事に対する判断力や対応力が低いため、結果的に破損を起こしたりと、大惨事を招いたりすることも少なくありません。大手配送会社から直接請け負うことも分同様で、任されたコースの荷物の配送は基本的に誰も手伝ってくれません。もし配送できないといったことがあれば、当然ですが詰められますし、場合によっては業務委託契約を解除されます。しかし、協力会社に所属する場合は話が違ってきます。あなたを助ける・支援するために、請負元は行動してくれます。具体的に、協力会社は以下のような支援をしてくれます。あなたと同じような境遇のドライバーが複数いるため、どうしても配送仕切れなかったり、事故した時などもフォローをしてくれます。急に風邪を引いたり、休む必要が生じた場合もフォローしてくれます。あなたが軽貨物運送ドライバーとして一人前になるまで支援・教育をしてくれます。なお、「サポートが手厚い分単価が低い」という主張をされる方もいますが、宅配だとせいぜい個数単価10~15円の差です。軽貨物配送ドライバーを始めて数ヶ月は、せいぜい1時間に10個も配送ができれば良いパフォーマンスですので、「サポートの手厚さ」も無く戦力外で業務委託契約を解除されるくらいなら許容できるでしょう。少なくとも、軽貨物運送ドライバーになってから、半年以上経過するまでは協力会社でしっかりと経験を積まれることをお勧めします。サポートが手厚い請負元の判別方法では、実際にサポートが手厚い請負元はどうやって見つけるのでしょうか?これに関しては、面談を重ねて判別する他ありません。強いて特徴を列挙するのであれば、面談担当者が以下を満たす方かを確認しましょう。求人や案件の内容が漏れなく記載されている契約内容や業務内容を包み隠さず話してくれる条件や制約に関して後出しが無い※軽貨物運送ドライバーが契約をする際に、確認すべき点や注意すべきことは以下の記事を閲覧頂ければ、より詳細がわかるかと存じます。1. 求人や案件の内容が漏れなく記載されている求人や案件の中身ですが、報酬関係から業務内容まで網羅されていれば、本当にいい会社だと思っていいです。一方で、基本的に求人に書いてあることは信用せず、必ず質問・確認すべきです。軽貨物運送業は求人に記載されている報酬金額に対し、ロイヤリティと呼ばれる案件紹介手数料のようなものを差し引く文化があります。このロイヤリティを黙ったまま契約し、業務1ヶ月後の入金のタイミングでさっ引かれて「話が違う」と揉めることなどは、本当によくあることです。必ず、あなた自身で不安だと思う事柄に関しては確認するようにして下さい。2. 契約内容や労働内容を包み隠さず話してくれる上記と同じで、基本的に労働内容や契約内容が明確であればあるほど、素晴らしい請負元の可能性が高いです。誤解を恐れずに申し上げるのであれば、胡散臭い配送会社は労働内容や契約内容をぼかして説明することが多いです。ドライバーに渡す業務委託費をできるだけ抑えるために、あえて柔軟な解釈ができる契約を結ぼうとする...3. 条件や制約に関して後出しが無いこれは業務委託契約締結後の話になることが多いですが、条件や制約を後出しで話す配送会社は信用すべきではありません。勿論、同じ請負元でのキャリアが長くなると、契約当時と状況も異なるでしょうから多少は何かしら調整を余儀なくされることはございます。一方で、そもそも業務委託契約を締結しても間もないのに、「あ、実は◯◯代が今月掛かるから確認しておいて。」みたいな後出しが発生することがままあります。他にも、「配属されたこの現場は終業が1時間くらい遅くなるから、宜しくな。」みたいなことが本当に起こります。「全く持って説明聞いてへんし、何が宜しくやねん。」という憤りを私もかれこれ抱えたことがございます。上記のような後出しで制約や条件を付けてくる配送会社に所属してしまった場合、早いうちに辞めてしまう方が良いでしょう。(但し、迷惑を掛けずに義理を通して辞めるようにしましょう。)さいごに今回の記事はいかがでしたでしょうか?どの請負元に所属するかは、本気で軽貨物運送に取り組むあなたにとって死活問題となりますので、後悔しないよう選択して下さいね。「そんなことはない!」・「この記事には反対だ!」といった方、色々と意見を伺ってみたいので、コメントをお待ち申し上げております。本記事が配送ドライバーの皆様にとってのお楽しみとなり、お役に立たてたのであれば幸いでございます。皆様と一緒に軽貨物運送業界を盛り上げて、ドライバーに就業される方の幸福度を上げていきたく存じますので、応援を何卒宜しくお願い申し上げます。今回は以上となります。閲覧頂きありがとうございました。(PR)配達員向けコミュニティアプリ「ドラトーク」ドラトークとは、全国の軽貨物配送に従事するドライバーが、匿名かつ無料で利用できるSNSサービスです。アプリ内では、配送先の建物・納品情報や、全国のトイレ・駐禁スポット、配送アドバイスなどがリアルタイムに共有されています。軽貨物ドライバーのためのSNS「ドラトーク」の無料ダウンロードはこちらから↓ドラトーク公式サイトこの記事で解決できなかった疑問はドラトークで解決しよう画像のように、ドラトーク内のタイムラインに質問を投稿すると、経験豊富なドライバーがいつでも親切にアドバイスしてくれます。請負元の選び方について質問がある方はぜひドラトークを活用してみてください。また、質問を投稿する際は最初に目的を書くことをお勧めします。「〇〇について教えて欲しいです」「〇〇を買おうか悩んでいます」など、質問内容が明確だと多くのユーザーからの反応が期待できます。