配車担当者様は、「新規のお客様に対する集荷や配送」「新しいドライバーへの引き継ぎ」の際に、以下の経験をしたことはありませんか?納品先の顧客や施設の情報の共有不足で、クレームを発生させてしまってドライバーに負担をかけてしまっている急遽ドライバーが辞職してしまい、次の担当ドライバーへの引き継ぎ事項が把握できていない店舗カルテは、納品先の情報を詳細にまとめたツールであり、上記の課題を解決できると物流業界で活用が進んでいます。そんな店舗カルテの作り方や重要性、そしておすすめのサービスについてを本記事では詳しく解説いたします!目次店舗カルテとは店舗カルテは主に納品先の住所、駐車場所、納品手順、ルールなどを一つの便利な情報源としてまとめた資料です。これは、初心者ドライバーにとって特に重要であり、店舗カルテを参照すれば配送をスムーズに行えるようになることが期待されます。したがって、店舗カルテの作成者である配車担当者は、情報を簡潔かつ分かりやすく整理し、初心者ドライバーが容易に理解できるよう心がけることが必要です。店舗カルテは、以下のように呼称されることもあります。納品カルテ納品先カルテ納入カルテ店舗カルテの利点店舗カルテの利点について、以下の3点が挙げられます。ドライバーの離職率削減研修省略による効率化ドライバー変更への対応力向上1.ドライバーの離職率削減物流業界では、近年、若手や新人ドライバーの定着に関する懸念が高まっています。この問題にはさまざまな原因が存在しますが、主要な要因として、適切な指導やトレーニングの不足、コミュニケーションの課題が挙げられます。こうした課題への対処策として、店舗カルテが非常に有用です。ドライバーの経験が反映された店舗カルテは、必要な情報を簡潔かつ詳細に提供するため、配送先との円滑なコミュニケーションや、配送内容の引き継ぎがスムーズに行えます。その結果、ドライバーは自信を持って業務に取り組むことができ、離職率の低下に繋がっています。2.研修省略による効率化新しく担当するドライバーに対して、前任者もしくは経験豊富なドライバーが「横乗り研修」として引継ぎや指導を行うことが一般的です。ただし、業務スケジュールや期間の制約により、このような研修が十分に実施できないことも多々あります。こうした状況で店舗カルテは役に立ちます。高品質の店舗カルテを作成し、共有することで、新たに担当するドライバーは初対面の納品先に対しても、特に配車担当者や前任者に頼ることなく、スムーズに納品を遂行できるようになります。3.ドライバー変更への対応力向上物流業界では、配送における業務の属人化が深刻な問題とされています。たとえば、通常のドライバーが体調を崩したり、突然辞職するなどの予測不能な事態が生じることがあります。代替のドライバーが急遽配置される際、納品手順を熟知していないために、時間の浪費やクレームが発生することがあります。したがって、店舗カルテは誰が見ても分かりやすいように作成する必要があります。詳細な納品手順が明記された店舗カルテを備えていれば、急なドライバーの変更にも柔軟に対応できます。利用の注意点店舗カルテを利用する際は、以下の主な2点を注意する必要があります。作成にかかる手間管理に関わる手間1.作成にかかる手間物流業界では、こういった店舗カルテの作成や事務作業に不慣れな人が多く、それに伴う手間や労力がよくかかります。店舗カルテの内容が不適切な場合、効果的な指導やトレーニングを提供することが難しく、逆に問題を引き起こす可能性もあります。ただ、手間をかけて作成した高品質な店舗カルテは、ドライバーの定着や業務の効率化に大いに寄与できますので、手間を惜しまず詳細に記載しましょう。2.管理に関わる手間物流業界は常に変化が激しく、新しい配送地点や手順が頻繁に導入されます。このため、店舗カルテにおいても頻繁な更新が必要となります。ただし、更新作業は手間がかかり、情報の整合性と正確性を確保するためには慎重な作業が求められます。さらに、特定のドライバーや管理者、新人ドライバーなどに正確な情報を提供するためには、アクセス権の管理と共有体制の適切な整備が不可欠です。店舗カルテに必要な記載情報店舗カルテには、下記の項目を記載しましょう。建物名・住所・連絡先車のサイズ・高さ集荷配送受付・対応可能時間必要な装備・持ち物駐車場所への経路とその位置入館口(搬入口)の位置並びに入館方法(入館後の)訪問経路・目的地への経路納品の手順注意事項各企業や状況に応じて、他にも必要な項目があるかもしれません。店舗カルテを作成する際のポイントは、初めてその場所に納品に行くドライバーでも、カルテを見て納品できることです。更新時には、自身の経験から得た納品ルールや入館方法などを詳細に記録することが重要です。店舗カルテの作成手順店舗カルテを初めて作成する方のために、作り方を詳しくご説明いたします。1.店舗カルテの媒体の種類紙Excel・Word店舗カルテサービスかつては、店舗カルテは一般的に紙で作成されていましたが、現在ではExcelやWordを用いて作成し、PDF形式で共有する企業が増加しています。近年、店舗カルテに関する専用のオンラインサービスも登場し、その重要性が再度見直されています。2.作成時のポイントと注意事項店舗カルテを作成する際に注意すべきポイントは、「誰が読んでも理解できるように明確に記述すること」です。具体的なガイドラインとして、以下のポイントを守ることを最低限心がけましょう。入り口と駐車位置を別々に詳細に記述する納品の手順と注意事項を、自身の経験に基づいて詳細に記載する写真を載せる際には、ぶれないように撮影する法人向け店舗カルテサービス3選本記事では、法人向けの店舗カルテサービスを3つご紹介いたします。ドラトーク for Bizスグロジknewit(ニューイット)1.ドラトーク for Biz”配送員向けの情報共有アプリ”「ドラトーク for Biz」 は、店舗カルテサービスの中でも、配送に従事するドライバーとのコミュニケーションや情報共有を重視したツールです。このサービスでは、ドライバーはアプリを通じて簡単に納品方法を把握することができます。さらに、納品情報だけでなく業務報告や日報など、ドライバーとの情報共有を1つのアプリにまとめることが可能です。タイムライン上に表示される投稿機能は、ドライバー同士の交流を促進し、仕事に対するモチベーションを向上させてくれます。個別メッセージの送受信も容易であり、円滑なコミュニケーションをサポートします。運営企業名称株式会社canuu代表取締役永井新・濱田崇裕事業内容・貨物軽自動車運送事業・WEBアプリケーションの企画・開発・運営 配送員・事業者コミュニティSNS「ドラトーク」→ドラトーク for Bizの詳細はこちら→株式会社canuuの詳細はこちら2.スグロジ”ナビゲーションに特化したサービス”「スグロジ」は、店舗カルテサービスの中でも、卓越したナビゲーション機能を提供しています。他のサービスが外部の地図を利用する中、スグロジは独自の地図を構築し、経路検索や動態管理をサポートします。これにより、より正確で最適な経路を計画し、配送過程の遅延を最小限に抑えることが可能です。「スグロジ」の洗練されたナビゲーション機能によって、効率的な配送ルートの確立が可能になります。運営企業名称ジオテクノロジーズ株式会社代表取締役杉原 博茂事業内容・オートモーティブビジネス・GISビジネス・アプリケーションビジネス→スグロジの詳細はこちら→ジオテクノロジーズ株式会社の詳細はこちら3.knewit(ニューイット)”大規模な組織向けの配車管理”「knewit(ニューイット)」は主に製造・流通事業者向けかつ大規模な組織向けに提供されており、物流のサプライチェーンの課題を可視化することで、課題解決にも貢献しています。このサービスの特徴は、配車管理であり、組織内の各個人の配車を効率的に管理できます。さらに、配送先の情報も一元化されているため、総合的な配車計画の策定に役立ちます。大規模な組織において、効率的な配車管理と情報の統合が求められる場面で特に優れています。運営企業名称株式会社knewit代表取締役小川直哉事業内容荷主企業・運送会社向け納品情報管理SaaS「knewit」の企画・開発・運営→knewitの詳細はこちら→株式会社knewitの詳細はこちらまとめこの記事では、店舗カルテの作成方法、その重要性、およびおすすめのサービスについて詳しく説明しました。店舗カルテの最大の利点は、納品手順や注意事項を詳細に記録し、管理することにより、特に若年層や新人ドライバーの離職率を低下させることができる点です。店舗カルテの作成方法はさまざまですが、企業が提供する店舗カルテサービスなどを検討しながら、誰でも理解できる店舗カルテを作成し、活用していくことをお勧めします。(PR)配達員向けコミュニティアプリ「ドラトーク」ドラトークとは、全国の軽貨物配送に従事するドライバーが、匿名かつ無料で利用できるSNSサービスです。アプリ内では、配送先の建物・納品情報や、全国のトイレ・駐禁スポット、配送アドバイスなどがリアルタイムに共有されています。軽貨物ドライバーのためのSNS「ドラトーク」の無料ダウンロードはこちらから↓ドラトーク公式サイトこの記事で解決できなかった疑問はドラトークで解決しよう画像のように、ドラトーク内のタイムラインに質問を投稿すると、経験豊富なドライバーがいつでも親切にアドバイスしてくれます。店舗カルテについて質問がある方はぜひドラトークを活用してみてください。また、質問を投稿する際は最初に目的を書くことをお勧めします。「〇〇について教えて欲しいです」「〇〇を買おうか悩んでいます」など、質問内容が明確だと多くのユーザーからの反応が期待できます。